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ビットコインやブロックチェーンの技術に衝撃を受け、プログラミングの勉強を開始。現在はPythonを勉強中。

Bitcoin Book

斉藤賢爾氏の「これでわかったビットコイン」から学ぶ貨幣の本質

2015/07/26

斉藤賢爾氏の「これでわかったビットコイン 生きのこる通貨の条件」を読みました。

100ページぐらいの薄い本なので、サッとすぐに読めます。

内容については「入門編」「使い方編」「そもそも編」「しくみ編」の4部構成です。

「そもそも編」以外はビットコインについての解説なので仕組みや使い方を知っている方は飛ばしましょう。笑

面白かったのは「そもそも編」です。

そもそも「貨幣はすべて仮想のもの」だろうという話です。だから「仮想通貨」という言葉はおかしいと。

以下本文より引用。

ビットコイン、あるいはそれに類するものにたいして、「仮想通貨」という用語をことさらに当てるなら、暗黙に、どこかに「実通貨」があることを示唆することになります。「仮想通貨」という言葉を使う人たちの頭の中では、「実通貨」は、たとえば日本であれば、日本円のことを指すのでしょう。貨幣や通貨は、さきほど見たように、いずれにせよ心の作用なのですが、「仮想通貨」という用語を使いつづけることで、たとえば日本円は「実通貨」であり、「リアル」であるのだという、現代社会の物語を強化してしまう効果があることを私は危惧しています。

日本政府はビットコインのような「仮想通貨」とされていたものを、通貨ではなく「価値をもつ電磁的記録(価値記録)」と定義しました。日本においては「仮想通貨」が一般的になっていますが。

では、なぜ貨幣はすべて仮想のものなのでしょうか?

それは「貨幣自体に本質的な価値がないから」ではないかと思います。

貨幣によってモノを買うことができるのは、貨幣に価値があるということをみんなが信用しているからです。

貨幣は金(ゴールド)のように希少価値はありません。日本円であれば、日本銀行が流通量を調節して、造幣局が発行しているだけです。

貨幣自体に価値はなく、みんなが信用しているだけで円やドルのような法定貨幣ですら、仮想のものだということです。

考えればわけがわからなくなりますね。笑

では貨幣とは何か?

著者の斉藤賢爾氏はこう言っています。

貨幣は信用や信頼感にあふれるリッチな人間関係の代替物だと考えられます。そのことを確かめるためには、貨幣がない世界で、貨幣があるのと同じようなことを実現しようとしたら、どうすればよいかを考えるとよいでしょう。

貨幣があると、それでモノやサービスを買うことができて、モノやサービスが、それらを必要としている人々のところに届きます。そのことを貨幣抜きでやろうとしたら、モノやサービスを必要としている人々のところに、それらを提供できる人々が、自発的に届けにいくことになります。それは人々がたがいを信頼して助けあう、リッチな人間関係のある世界です。

したがって、私たちが知る貨幣は、人々がたがいを助けるような世界を、人々のあいだの信用を形成することなしに実現するためのツールであるということがいえます。

人々がたがいを助けあう世界が実現できるならば貨幣はいりません。そのような世界を理想とする人もいると思います。私は思いませんが。

しかし人間には欲望があります。ですから人々がたがいを助けあう世界を実現することは困難です。

斉藤賢爾氏は「i-WAT」という通貨システムを作りました。

「i-WAT」は誰でも作ることができる地域通貨です。

借用書のようなものを発行して地域に流通させるシステムは仮想通貨リップルに近いのではないかと思います。

詳しくはこのインタビューに掲載されています。

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