直接民主制を実現する仮想通貨NeuCoin
2016/11/27
前回の記事ユーザーフレンドリーでマイクロペイメントを実現する仮想通貨NeuCoinの続きです。
マイクロペイメントを可能にし、AmazonやiTunesで買い物ができる仮想通貨NeuCoin。投資家やアドバイザーには豊富な人材がそろっており、今後の展開は注目です。
私は3つの点で注目しています。
①豪華な投資陣とアドバイザー
②ユーザーフレンドリーで実用的
③直接民主制の実現
①②は前回の記事で書いたので本記事では③の「直接民主制の実現」と3つの非営利財団、30億のプレマイニングの配分について書いていきます。
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「直接民主制の実現」
NeuCoinは「コード」「グロース」「ユーティリティ」の3つを独立した非営利財団に管理させることにより分散化やスケーラビリティを図ろうとしています。この3つの財団のメンバーは当初はNeuCoinのメンバーによって決定されますが、ローンチ後1NeuCoin=1票で投票権が与えられ多数決により以下のことが執行されます。
- メンバーとエンフォーサ(執行者)の削除
- メンバーとエンフォーサの報酬の変更
- 財団ルールを変更
- 予算を変更
- 大多数のコイン保有者がNeuCoinの価値を増加すると信じることをメンバーとエンフォーサに強制的に行動させる
投票権をもつと言っても大量保有でもしていなければほとんどの個人にとってはあまり関係のないことになりそうです。
直接民主制というよりは株主総会みたいなことになるような気はしますが、コイン保有者が権限をもつことはコインの価値の上昇を図るインセンティブをもつので良いことだと思います。
問題なのはコインの発行量と初期投資家や創業者への配分です。クラウドセールでは毎度のことながら議題になりますが、これは非常に重要です。創業者がクラウドセールによって利益を得ることが目的になり、その後の開発や発展がなければ本末転倒だからです。
日本のベンチャーでもそのようなケースがありましたかね?IPO後に赤字の発表や下方修正を行い、代表取締役がビッグマウスでお菓子のような名前の会社が・・・笑
30億のプレマイニングとその配分
NeuCoinは30億がプレマイニングで発行されます。30億のコインの配分は以下のようになります。
・グロース財団に10億、ユーティリティ財団に10億、コード財団に4億
・100万ドルを投資した創業者チームに2億保有される
・100万ドルを投資したエンジェル投資家に2億売却
・25万ドルを投資したシード投資家に1億売却
・クラウドセールで1億
2月にすでに225万ドルの投資が行われていたので、そのエンジェル投資家やシード投資家、創業者チームに計5億NeuCoin、約17%が与えられます。妥当な配分ではないでしょうか。創業者や投資家には報酬は与えられるべきです。
創業者や投資家に分配された分は5年間の売却制限がかけられます。これが素晴らしいと思います。
前述の日本のベンチャーのような悲劇(喜劇?)を防ぐためでしょう。
1年目は1カ月あたり総持ち分の2%、2年目は3%、3年目は4%、4年目は5%、5年目は6%と販売できないように制限が課せられています。
私は3つの財団の24億コインの透明性、公平性が非常に重要だと思うので厳格にお願いしたいところです。
クラウドセールは3月中に行われる予定で1ヶ月間行われます。まずはWhite paperの発表が待たれます。
マイニングについてはPeerCoinフォークのPOS(プルーフ・オブ・ステイク)になることは決定していますが具体的なスケジュールと仕組みがよくわかりません。
プレマイニングで30億が発行され、1年目1年あたり100%、10年目までに6%に徐々に減少し、10年間で1000億に増加すると書かれています。
wikiを見ていてもマイニングとブロックチェーンについての記述はあまりないのでまだ不透明な部分は多いです。White paper次第といえますが、私は結構期待しているプロジェクトです。これからWhite paperの発表、クラウドセール、ウォレットの開始と順に進んでいくわけですが動きがあり次第またウォッチしていきます。
参考記事及び関連リンク
CryptPark.com CoinData-NeuCoin